マイホームなどの不動産を購入するためには、どのくらいの予算が必要でしょうか。
マイホームの予算は自分の年収が基準となり、無理のない借り入れを検討する必要があります。
今回は不動産の購入を検討されている方に向けて、不動産を購入するための年収と予算の関係や計算方法、返済比率などをご紹介します。
不動産購入に必要な予算とは?年収の関係とは?
まず不動産購入で必要な予算の考え方ですが、年収の5倍から7倍が目安だとされています。
全国的な調査では地方によってばらつきがあり、新築マンションの場合、首都圏や近畿圏は平均7倍程度、東海圏では平均6.6倍程度となっていました。
一方で中古マンションは5倍から6倍という結果になっています。
また単純に年収だけを基準とするのではなく、今後の昇給や仕事の安定度、退職金の有無なども考慮に入れて考えると良いでしょう。
年収の何倍?不動産を購入するための予算の計算方法
次に、不動産を購入するための予算は、頭金と住宅ローン借入額から計算します。
頭金とは預貯金やご両親からの援助などの自己資金のことで、現金で用意します。
今の貯金をすべて頭金にしてしまうと、今後車の購入や教育費などまとまった資金が必要な時に困ってしまうのでおすすめしません。
また諸費用や引越し費用、当面の生活費などの現金も必要なので、それらを差し引いた額が頭金になります。
次にローン借入額ですが、年間返済額を年収の25%以内に抑えると無理のない返済ができると言われています。
現在賃貸に住んでいるのであれば、その賃料を目安にして検討するのもおすすめです。
ローン借り入れは金利タイプによっても月々の返済額が異なるので、詳細にシミュレーションして検討しましょう。
無理のない返済にするには?不動産購入の返済比率と年収の関係
最後に住宅ローンの返済比率についてご紹介します。
先ほども年間の返済額を年収の25%以内が無理のないラインだとお伝えしましたが、この返済比率は高ければ高いほどローンの負担が大きくなります。
たとえば返済比率30%であれば、年収600万円の場合年間の返済額は180万円、月々の返済は15万円になります。
30%は一般的な基準ではありますが、月々の返済額に計算すると負担が大きいと感じてしまうかもしれません。
借り入れをする金融機関によっては年収に応じて返済比率の上限を決めているところもあります。